2026/09/03 12:12

今日は「突然降りてくるからおもしろい」というお話をさせていただこうと思います。
実は昨日から、今日はスカートを縫って、その後に無地のジャンパースカートを縫おうと決めていたんです。何を優先して名古屋に持っていくかもすごく考えていましたし、今季、秋はジャンパースカートかなと思って裁断も終えていました。
さあ取り掛かろうと思ってアトリエに入ったら、赤のふんわり袖のブラウスの縫いかけがあったんです。それを見た瞬間、突然「あ、これにグレーと赤の水玉を合わせたらかわいい」と勝手に思ってしまいました。
そこで、ワンピースにすることにしました。生地はもう1着分しかないので、もちろん一点物です。でも、やはり秋は赤がかわいいなと勝手に思っていて、名古屋に行くならこれを一点物として作ってしまおう、という感じで突然降りてきたんです。
「降りてきた瞬間」がいつもワクワクする
お洋服を作っていて、「この生地とこの生地を合わせよう」とパッと降りてきた瞬間、私はいつもワクワクしてしまいます。その時に、今まで作ろうと思っていたものをパッと手放して、降りてきたものを作る。そういう瞬間がやはり面白いんですよね。
だからお洋服作りはやめられないというか、やめたいと思ったことがないのです。家にいて、自分と向き合うというよりも、作品と向き合う時間、洋服と向き合う時間が、私にとっては本当に楽しいんです。
ポップアップに行っている時はそういうことができないので、歩いている人のお洋服の色合わせを見ています。「紺とグリーンの色合わせかわいいな」「オレンジと茶色か」というように、動いている人の組み合わせを常に見ているんですよね。
いいなと思った色合わせはノートに書いておいて、「次はこの組み合わせがなかなかいいんじゃないかな」と自分の作品に落とし込む作業がすごく面白いんです。
最近はテレビを全然見ないのですが、以前はドラマを見て、ストーリーよりもお洋服を見るのがすごく楽しいと思っていました。今はそういう刺激はInstagramがあるので、そちらで得ています。
ドラマは70歳になってから、と決めている
ドラマは私の中で大好きすぎるので、見てしまったらkomofのお仕事ができないということに、少し前に気づいたんですよね。今日はなおちゃんが「ドラマを見る時間も大切だよ、楽しいよ」と話していましたが、私は70歳になったらドラマ生活をすると決めています。
70歳まで生きているか分からない、というお話はもちろんあるのですが、私は70歳まで生きたいと思っているんです。そのために健康にも気をつけています。こういうところは人それぞれ違っていいなと思います。
今の私には、成し遂げたいこと、やりたいことがやはりいっぱいあります。そのいっぱいあることを成し遂げるためには、全部を欲張ることはできないんですよね。komofのお仕事もしたい、子どもたちや主人と楽しい時間も過ごしたい、プラスアルファで自分の楽しみも、となると、何かを手放さないと1日が回らないことに気づいたんです。
できていないことで自分を責めるのであれば、もう「やらない」と決めようと思いました。映画を見に行ったり、この間も「プラダを着た悪魔」を見に行って、2回目は実家でディズニープラスでもう1回見たりはしています。実家ではそういう時間も過ごしますが、この鎌倉では大河ドラマしか見ないと決めているんです。
「見てるじゃん、ドラマ」と思うのですが、本当に大好きで、月曜から日曜まで毎日見たい人なんですよね。だから自分でセーブしているんです。
降りてきたらすぐ形にする
話を戻すと、降りてきた時というのは、もうすぐ形にする時だと私は思っています。降りてきた時にすぐ形にしないと、なんだか流れていってしまうんですよね。
書き留めておくよりも、作家の仕事をしているとすぐ形にする方が達成感もありますし、ワクワクが高まります。出来上がった時に「はー」と思うのですが、そこまでの過程がやはり面白いんです。店頭に並べる時ももちろんワクワクしますが、アイデアが降りてきて作る時が一番ワクワクします。
今日も降りてきてしまったので、計画はあってないようなものです。今日はいろいろな方のお話を聞いて、手帳に書いて1日をスケジューリングしていく、PDCAを回していくというお話ももちろんされていて、それができる方は素晴らしいと思います。
でも、作家の仕事、ものづくりの仕事は計画通りにいかないんですよね。それこそ「現場で起きている」というフレーズを使うのが好きなのですが、本当に現場で起きているという感じなんです。アイデアが降りてきたらパッと形にする。このアトリエは魅力がいっぱいなんですよ。
「今日はこれをやりましょう」と仮に決めたとしても、ものづくりの中では心が動いていかないのでしょうね。だからやはり、ものづくりというのは心を動かしていくものだと私は思っています。心が動いた時に、今までやっていたものをパッとやめてそこに集中する、お洋服1枚に熱量をかける。そういうところが面白くてたまらないんですよね。
このお洋服は今日仕上げて2着作り、名古屋に持って行きたいと思います。名古屋の皆さんには「komofさんがあの時言っていたお洋服はこれなのね」と確認しに来ていただけたらうれしいです。
作る時間をもっと増やしていきたい
アトリエに来て、一人で生地を眺めながら「あーでもない、こうでもない」「これはこうかな」「この色合わせはどうなんだろう」と考える時間が、本当に楽しいんです。
お客様と会うことももちろん楽しいのですが、実はこの作る時間をもっと増やしたいなと思っています。だから本当はネットショップで販売できたらいいなと思っているのですが、これはまだ私の中で決めかねています。
全国にkomofの洋服を届けたいという気持ちはもちろんあります。だけど、布と向き合う時間、お洋服を作る時間を、いつになるか分からないけれども少しずつ増やしていきたいんですよね。
今はすごく楽しくていろいろなところに行っていますが、この先、私の働き方も変わってくるかもしれません。最終的には鎌倉を拠点にして、komofの洋服を見たい方に鎌倉に来ていただく、そういう形にしたいなと思っています。
でもやはり、鎌倉には行けないけれどkomofの洋服を見たいというお客様もたくさんいらっしゃいます。そのお客様に会いに行くのも本当に楽しみですし、私の活力、幸せな時間になっています。ですから、1年1年考えながら進めていきます。
来年の計画と、家族との時間
もう9月になったので、来年の計画を立てていて、半分くらいは決まったかなという感じです。12月くらいには結構決まってくると思います。10月にkomof展があるので、その時に来年のkomof展のスケジュールもお願いしようかなと思っています。
その中で、自分が行きたいところ、やりたいこと、会いたい人に会いに行くことを実現していきたいです。それから、家族との時間も大事にしたいんですよね。
家族と旅をする、両親と旅をするという時間が、今年は身内に不幸があり、その手続きや片付けなどであまりできませんでした。それは大切なことですし、私の務めだと思っています。
来年は家族との時間をもっと大切にしたいです。時間は有限で、無限ではないですから。両親も年々年を取っていきますし、子どもたちも成長していきます。私と主人の時間も大事にしていきたいなと思っています。
komof 鎌倉 | 40歳からはじめる天然素材のお洋服
komof鎌倉のお洋服は肌にやさしく安心して着られる素材にこだわり着心地を大切にしています
