2026/08/23 12:08

今日は「無料のアドバイスじゃ背中を押せないんだよ」ということをお話ししたいと思います。
これを感じたのは、誰か特定の方のことというわけではありません。今まで私はいろいろな方に相談をしていただいて、おこがましいかもしれませんが、アドバイスをさせていただいてきました。その中で、お金をいただいたことは一度もありません。
わざわざ時間と交通費を使って会いに来てくださっていることがすごくありがたくて、その恩返しのつもりで、無料でお話ししてきました。求められてもいないのに話すのはよくないと思っていたので、求められればという形で応じてきたのです。
その場では喜ばれるけれど
お話しした時は、みなさん「すごく勉強になりました」「いいお話をありがとうございます」と言ってくださいます。私としても嬉しくなってしまいますし、素直な方ばかりだったので、話してみてよかったという気持ちになっていました。
けれども、その後アドバイスをさせていただいた方を「あの方はどうしているかな」とふと思って見てみると、アドバイスによって何か行動が変わっているということが、あまりないのです。
そういうことを見ていて、無料のアドバイスはその時のその方の気持ちを和らげたり、ほぐしてあげたりすることはできても、背中を押すことはできないのだということを、改めて実感しています。
身銭を切るから行動が変わる
無料だからダメ、ということではないのですが、やはり身銭を切るということが行動につながるのだろうと思います。無料のアドバイスだと、軽くと言うと言い方は変ですが、そこまで自分に落とし込んでいこうという感じにはなりにくいのだと思います。日々の忙しさや時間の経過とともに、きっと忘れていってしまうのでしょう。
私の場合は、アドバイスをもらったらすぐにやってみたいと思ってしまうタイプです。無料でも本当にすぐにやってみて、ダメだったらダメですし、「これは教えてもらってよかったな」ということは今も続けています。
でも、いろいろなタイプの方がいます。私と同じ感覚で相手にも伝えていたのですが、無料というものは所詮無料なのだろうと感じるようになりました。そのことを自分でも分かったうえで相手に伝えなければいけないと思っています。
正解を人に求めてしまう
それから、いつも誰かにアドバイスをもらって、自分のことを教えてもらう、自分が何をやったらいいかを教えてもらう、という姿勢の方がものすごく多いということも、最近知りました。
自分のことなのに、自分で考えて自分で深掘りして進めていくことができない、分からないという方が多いのだと、すごく感じました。自分のことなのに、と思ってしまいます。
正解を人に求めていく。でも、正解なんてないのですよ。ないのだろうということを、私はずいぶん前に知りました。ビジネスにおいてもそうです。とにかく経験して、その経験したものが自分の軸となり、身となっていくのだろうと感じています。
ビジネスの成功法則のようなものは、その方は成功していたとしても再現性がないと私は思っています。その方がうまくいったということを、そのまま自分にあてはめるのではなく、自分に落とし込んで経験としてやってみる。試行錯誤して、自分のやり方を見つけていく。それがそもそも本質なのかなと思っています。
何かを学ぶことを否定しているわけではありません。人に自分のことを見つけてもらうというのも、ありなのかもしれません。でもやはり、それは自分で見つけるものではないかと私は思っています。
経験して、振り返って、次に進む
見つけられないと思わないでください。結局は見つかるのです。見つからないのは、自分で考えていないだけなのかもしれません。考えて行動して、うまくいかなくても、うまくいったとしても、そこで得られるものが必ずあります。
私は「現場100回」のような気持ちで、いろいろな現場でやってみます。そうすると、自分はこういうことが得意なんだとか、こういうことがまだまだできていないなとか、得意なことを伸ばしていくにはどうしたらいいかとか、一つの経験からいろいろなことを振り返るのです。
その振り返りというものが大事ですよ、ということも、10年くらい前にある先生から学びました。その時は「振り返りって何なんだよ、全然意味が分からない」と思っていたのですが、そこからいつも振り返りをするようになって、振り返りはすごく大事なんだということを体で覚えていきました。
今では、ポップアップが終わった後には必ず振り返りをしています。今までは一人でしていたのですが、客観的な意見も欲しいということで、今は主人と振り返りをすることもあります。スタッフのお友達とも振り返りますし、主人とも振り返る。
経験して振り返って次をやる、というようにしていくと、おのずと自分のことが分かってきますし、自分のやるべきこと、やってみたいことに到達するにはどうしたらいいかが見えてきます。
独学だからこそ得られたもの
初めてのことは誰でも不安ですが、最初から誰かに教えてもらわなくてもやることはできますよ、ということを、私は自分自身で体現しています。
服飾の学校を出たわけでもありません。私はもともと理系で、工学部の情報系の学部を出ています。「何の役に立ってるんだよ、このkomofに」といつも思うのですが、人の人生に無駄なことは何もないのですよね。
ハンドメイド作家、洋服作家であっても、情報系の学部を出ていたことで、パソコン作業が嫌いじゃないという良さがありました。理系でCADの図面を書いていたことも、今パターンを自分で書けることにつながっています。工業系の図面とパターンは全然違いますが、それをやることが苦じゃないのです。なんとなくつながっているなと思います。
服飾の学校を出ていたら、ブランドとしての道のりはもっと早かったと思います。でも、あえて独学でやってきました。独学はすごく遠回りもしますし、学ぶこともたくさんあります。それをやったことが、今ではデザイン、パターン、縫製、販売を全部できるということにつながっているなと思います。
なんでも自分でできるからこそ、人にお願いすることもできます。最初から人にお願いするのもいいのですが、なんでも自分でできるということが、苦労はしてきましたけれど、今の自分の強みになっていると思います。
最初から強みがなくても、何かをやっていくことで、気づいたら強みになっていることもあります。なんでも自分で考えて、自分で決めて、自分で行動する。そして振り返りをする。そして次に進む、経験を積む。これかなと、私自身は思っています。
あくまでもこれは私の持論です。他の考え方ももちろんあると思います。この考え方がいいなと思った方は、ぜひぜひ一緒に頑張っていきましょう。
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