2026/07/24 12:08

今日は「私は最初から好きなことを仕事にできていたのか」というお話をさせていただこうと思います。
好きなことを仕事にできているというのは、とても幸せなことです。私はお客様のおかげで、この仕事を続けてこられているなと、いつも思っています。
結論から言うと、私は最初から好きなことを仕事にはできていませんでした。今やっている、お洋服を作って販売するという仕事になったのは、娘が小学校1年生になった時でしたね。
結婚のときに母がくれたミシン
komofを立ち上げるその前、私が結婚するときに、母が刺繍のできるコンピュータミシンを嫁入り道具としてプレゼントしてくれたんです。正確には、結婚して上の娘が生まれてから、「ミシンを買ってあげるから」と。積み立てのようなものがあったようで、当時30万円ほどした刺繍のできるコンピュータミシンをくれたんですよね。
その時はすごく嬉しくて、幼稚園のグッズを作りたいと思っていました。ミッフィーちゃんの刺繍を、娘のコップ入れや絵本バッグ、上履き入れに入れてあげて、お名前もつけてあげたらかわいいな、そんな程度に思っていたんです。
祖母は和裁の職人でした
母も趣味でミシンで洋服を作っていたことがあると言っていましたが、実際に作っているところは見たことがありませんでした。ただ、祖母が着物の仕立てをしていたんですよね。
小さい時からそれをずっと見ていました。祖母は型紙もないのに、実物の洋服を見て同じものを作れてしまう人でした。和裁の専門でしたが、子供服もちゃちゃっと作ってしまって、ゴムのズボンにもベルト通しがちゃんとついていたり、ボタンの前開きでジャケットのようになっていたり。その頃はあまり興味がなくて聞かなかったのですが、今思うとすごい人でしたね。
そんなものを見て育ちましたが、私自身はお洋服がすごく好きというわけではなく、バスケットボールが好きな少女だったんですよ。
子供服づくりに夢中になった日々
ある日突然、母がミシンを買ってくれたことから洋裁に目覚めました。下の息子が喘息で入退院を繰り返していて、1歳になる前から着替えがとにかく必要だったんです。すぐにパジャマが汚れてしまうので、そういうこともあって子供服を作り始めたら、もうものすごく楽しくて。
その頃から素材にこだわることに重きを置いていました。ガーゼのお洋服を作ったり、リバティなどの生地にもこだわったり。子供たちが小さい頃は、自分のお洋服や子供たちのお洋服を作って、とにかく縫うことが楽しかったんですよね。
その頃は仕事にしようとは全然思っていませんでした。鎌倉にスワニーさんという生地屋さんがあって、ベビーカーを押して歩いて行き、布を買って帰ってきて洋服を作る。そんなことをしていました。
着心地のいい洋服を、誰かのために
自分と子供の洋服だけだと、だんだんいっぱいになってしまうじゃないですか。私と同じように肌が敏感で、着心地のいいお洋服を求めている人のために作ってみたい、という気持ちになっていきました。
そこからありがたいことに、「お洋服を持ってきて」と言ってくれたオーナーさんがいて。何の経験もなかったのですが、「販売、やります」とお洋服を持って行きました。そこから販売の仕事になっていったんです。
最初から仕事にしようとは思っていなかったけれど、仕事になった。それはもう、ものすごくお洋服を作ることが好きだったからですね。
気づいたら仕事になっていた
子供たちが私の作ったお洋服を着てくれて、「ママまた作って」と笑顔になってくれる。それが私にとっての喜びでした。今もお客様が笑顔になってくれることが、私の一番の原動力であり楽しみです。
鎌倉の近くの方に最初に届けて、その笑顔を見させてもらうことができて。そこから全国にkomofのお洋服を届けたいと思うようになりました。なぜ届けたいかというと、やはりお客様の笑顔が見たいんですよね。
明日もkomof展なのですが、何人かの方から「明日行きますね」とご連絡をいただけるようにもなって。お客様とのつながりが、私にとってとても嬉しく楽しいことになっています。気づいたら仕事になっていて、お客様から求めていただけるようになっていた。それが私の歩みでもあります。
今でもずっと縫っていますが、やっぱりこれは自分でやりたいんですよね。私は何でも自分でやりたいタイプなので、こうして洋服作家という仕事をしているのだと思います。縫製をお願いするブランドの立ち上げ方もあるし、デザインや企画だけをやるやり方もある。どんなやり方でもいいのですが、私の場合はとにかく作ることが楽しくて、作ったお洋服を着てくださる方の笑顔が見たいといつも思ってしまうんです。
だから規模を大きくしないで、自分のできる範囲で個展や百貨店のポップアップに行ったりしています。
好きなことを仕事にするということ
最初から好きなことを仕事にしようとは思っていなかったけれど、のめり込んでいったことで結果的に仕事になっていた。お役に立てるようになっていた。それが今の私かなと思います。
好きなことを仕事にするというのは、そもそもなかなか好きなことが見つからなかったり、巡り会えることが少なかったりするかもしれません。それでも、自分が息を吸うようにやってしまうこと、気づいたらやってしまっていることが、もしかしたら仕事になるかもしれない。そんなことがあるのではないかなと思いました。
好きなことを仕事にするというのは、気づいたらなっていた。それが私の答えかなと思います。あくまでこれは私の歩みですが、どんなふうに好きなことを仕事にしてきたのか、お話しさせていただきました。
夏のkomof展 北鎌倉、明日から
今日はこれから、komof展の搬入に午後から行ってきます。午前中は準備をして、午後から行ってこようと思います。
夏のkomof展 北鎌倉は明日からです。7月25日土曜日と26日日曜日、北鎌倉駅前のギャラリーえにしさんにて開催させていただきます。時間は10時から17時です。10時以降に来ていただけるといいかなと思います。早めに来ていただいてもいいのですが、エアコンがまだ冷えていないかもしれませんので、10時を過ぎるぐらいにお越しいただけたら嬉しいです。
楽しみにお待ちしておりますので、ぜひぜひお越しください。
komof 鎌倉 | 40歳からはじめる天然素材のお洋服
komof鎌倉のお洋服は肌にやさしく安心して着られる素材にこだわり着心地を大切にしています
